2015/07/29

DO-1、フランス凱旋物語。


STUDIO D'ARTISANの原点にして、レプリカジーンズの金字塔「DO-1」。
1980年代の大量生産の時代に一石を投じ、20年以上たった今もなおその形を変えることなく作り続けられている「DO-1」は、日本で初めて生まれたセルビッチ(耳)のついたヴィンテージ仕様のジーンズであることから、「レプリカジーンズの原点」として語られることが多いモデルです。

しかし、そのディテールは今現在「レプリカジーンズ」と呼ばれているアメリカのヴィンテージジーンズをモチーフとした多くのジーンズとは違い、ヴィンテージのフレンチワークパンツのパターンをアメリカ的な「5ポケット」ジーンズに落とし込んでいるという点が、実に独創的であるからこそ、いつの時代でも唯一無二の魅力を放つプロダクトとして存在してきたのです。

フレンチワークパンツ譲りのそのシルエットは、太いながらも野暮ったくなく、むしろワークパンツ特有のチャーミングさが際立っています。

今月初旬のヨーロッパ展示会では、DO-1のルーツであるフランスにも立ち寄り、実際にDO-1を穿きながらパリの街を散策。歴史と気品のある町並みに昔ながらのワークパンツのシルエットが良く馴染み、あらためてこのパンツの完成度と個性の強さを感じる素敵な時間となりました。





■SD-DO1 天然藍ジーンズ オリジナルストレート
価格:31,104円(税込)





フレンチワーク譲りの個性的なシルエットも然ることながら、このモデルがSTUDIO D'ARTISANの定番シリーズをはじめとする、他のレプリカジーンズと大きく違う点が、「天然藍(インド藍)」によって染められた生地を採用している点。



「DO-1」は、インディゴ染めの主流である「合成インディゴ」ではなく、ジーンズの歴史の最初期の「蒼さ」を現代に再現するべく、あえて「天然藍」によるジーンズ作りを徹底しています。

24回に渡り、手間隙を惜しまず繰り返し染め上げられた「天然藍」による生地は、独特な蒼さとなり、穿きこんでいくとさらに鮮やかな蒼さに仕上がっていくのが魅力です。



誕生から20年以上経つ今もなお、その魅力を失うことなく唯一無二の存在感を放つSTUDIO D'ARTISANの「DO-1」。その製法と同じく、ゆっくりと時間をかけながら育てて頂きたいプロダクトです。

フレンチワーク譲りの洒落た太さは、幅広いスタイリングをお楽しみ頂ける、こだわりと気品漂うプロダクトです。